DSM?IV?TRである「精神疾患の分類と診断の手引き」からよりますと、うつ病としての主要症状としては次の二つが挙げられているのです。「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」であります。うつ病としての症状である「抑うつ気分」といいますのは、気分が落ち込んだり、何をしても心が晴れないような嫌な気分のことを言います。そして空虚感であったり悲しみなどについてもさしています。
「抑うつ気分」とよく似ている症状としまして、「自分にとっては何の価値もないなどと感じる無価値感」であったり、「自殺念慮や希死念慮」などがあるのです。こうした症状についてをまとめてみますと、「気分が落ち込んでしまって嫌な毎日であり、そして自分には存在している価値なんてなくて、死にたいと思う」などといった訴えになるのです。
その一方で、うつ病としての症状の「興味・喜びの喪失」というものは、発病前までにおいては楽しむことができていたことに対しても、楽しみについてを見出すことができなくなってしまう、などといった感情が麻痺してしまった状態のことをいいます。この「興味・喜びの喪失」と似ている症状については、「気分の低下と易疲労性」そして「集中力・思考力・決断力の低下」などといった状態があるのです。
これらの症状についてをまとめてみますと、「何をしても面白くなくて、物事にとりかかる気力もなくなって、何もしていないのになんだか疲れてしまって、考えがまとまらずに小さな物事さえも決断することができない」などといった訴えとなるのです。うつ病であると診断されることには、これらの2つの主要症状のうちの、いずれかが見られるといったことが必須とされているのです。そして、これらの主要症状やおよび症状グループなどといった精神症状にプラスして、「身体的な症状」といったこともあるのです。食欲や体重、それから睡眠や身体的活動性などといった4つの領域にて、顕著な減少もしくは増加が生じるといったものであります。うつ病である人が、現代社会では増えて来ているのであります。